特別講義 鈴木宣弘氏
「農業消滅: 農政の失敗がまねく国家存亡の危機」第1回を開催しました
3月3日、鈴木宣弘氏をお迎えして、特別講義「農業消滅: 農政の失敗がまねく国家存亡の危機」を開催いたしました。
半農半Xが始まったこのタイミングで鈴木先生のお話が聞けたこと、改めてご縁に感謝いたします。
「日本が自給率が低い」ということをご存知の方は多いですが、そこで何ができるかを考えて行動されている方はごくわずかです。
自然や動植物の命、生産者から流通、小売、消費者みんなで食べることに関心をもつことを大事に、出来ることから行動していきましょう!
参加したヒーローズクラブメンバーの感想をお届け致します。
■ヒーローズクラブ 銀座 鮨 おじま 店主 尾嶋琢広
今、我が国日本の身近な食の安全性や現状をとてもわかりやすくお話ししてくださり、食料自給率が37%とほとんど海外に頼っている現状であることを学びました。
稲や種に限ってはなんと90%海外からの輸入という驚きの数字も学び、これからの子供たちや未来に向けてこのままではいけないと強く感じるようになりました。
私のお仕事(和食、寿司)にもとても直結するお話で、その伝統や食文化をここで衰退させるのではなく、より良く次世代にバトンを渡せるよう、今何をしなければいけないのかをしっかりと考える力を身につけて行動をして行く必要があること思うこともできました。
新たに始まる半農半X、会社に所属していながら、農業にも携わって行く事で働き手を増やして、自給率を上げて行く取り組みにも積極的に参加していきたいと思います。
次の4月の講義もとても楽しみです。ありがとうございました。
■ヒーローズクラブ 町田パートナーズ公認会計士・税理士事務所 代表 町田孝治
日本の食料についての切迫した状況を想いを持って伝えて頂き、とても心に響きました。
ただでさえ危機的状況なのに、コロナで更に追い打ちをかけて状況が進んでいることがよくわかりました。
もともと「食料自給率」ということについて社会の教科書にでてくるくらいの感覚しか持ててなかったのですが、それは「まさか食べるものがなくなるなんてありえない」という思い込みによるものと気付かされました。
現在の日本に様々なものが入らなくなっているのと同じように、「今日食べるものが輸入できなくなる」ということも十分にありえると思い知りました。
目の前の食料が少しでも安いことよりも、安定的に自給自足できる体制作り、を含めた上での値段として捉え、社会全体で支えていく意識が必要です。
江戸時代の自給率100%という完全に安心安全な世界を私達の先祖は作り上げ守ってきました。
現状、岐路に立っている時代に生きる私達が、過去に学びその時の理想の形に近づけていくことが、託されていると思います。
ヒーローズクラブの仲間とともに、立ち上がり行動していきます。
ありがとうございました。
■ヒーローズクラブ 株式会社山崎文栄堂 課長 上村倫世
鈴木宣弘先生の特別講義に参加をさせていただき、ありがとうございました。
豈プロジェクトでも半農半Xが始まり、農業が身近に感じるようになったタイミングで学びの機会を頂きました。
鈴木先生のお話を聞いて、今まで自分は食に対して無関心だったことに気がつきました。
国産・輸入、無農薬、有機栽培など、なんとなくでしか見ていなかったこと、日本が輸入に頼っており、その輸入さえも止まってしまう可能性があること、日本の自給率が低いこと。
毎日食べ物を食べて生活しているにも関わらず、なくなるなんてないだろうと問題から目をそらし、目先のことだけを考えていた自分がいました。
食べられたもので身体がつくられていきますが、本当に身体に優しい良いものをつくることにも時間・お金・労力がかかること。出来ないからといって諦めて安いもの・身体によくないものを取ってしまっては、身体・土壌・経済など、様々なものに悪影響で、負の循環に陥っていることを知りました。
一人一人が今起こっていることに目を背けないで、どうしたら良くなるか、学び考え行動をしていきます。豈プロジェクトで始まった、完全無農薬の古代米「神宝米」の栽培もこれからが楽しみです。
鈴木先生、ありがとうございました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次回、鈴木宣弘先生の特別講義は4月5日(火)の開催です。
https://yamatoec.world-u.com/2022suzuki
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